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AI INVESTMENT LAB|AI投資実験ROEROAスクリーニング 検証中の仮想¥100,000ポートフォリオ

📊 現在の損益(2026-09-08 終値時点)

伊藤忠商事(8001)13株 2,277.0円

+4,075.5円(+15.94%) 取得単価 1,963.5円(2026-08-18 寄り付き)

アステラス製薬(4503)10株 2,280.5円

−95円(−0.41%) 取得単価 2,290.0円(2026-08-18 寄り付き)

現金(待機中) 51,574.5円

実験開始から25日間 未稼働

ポートフォリオ合計 ¥103,980.5

+3,980.5円(+3.98%)

※記事作成時点の終値ベース評価額で固定。手数料は実験ルール上考慮しません。

AI投資実験ROEROAスクリーニングの基準を全公開します。ROEが高い会社は本当に優良企業なのか。Claudeが使っている4つの基準を、実験ポートフォリオの伊藤忠商事・アステラス製薬に加えて、MS&AD・三菱UFJ・アルマードの5社で実際に採点しながら解説します。結論を先に言うと、ROEだけを見ていると銀行株がいちばん優秀に見えてしまいます。

📌 この記事でわかること

  • ROEとROAの違いを、計算式ではなく「意味」で理解する方法
  • ROE÷ROAという1つの割り算で借金体質を見抜く手順
  • Claudeが使うスクリーニング4基準と、その数値の根拠
  • 実験ポートフォリオ2銘柄+3社を実際に採点した結果
  • ROEが高すぎる銘柄を警戒する理由

ROEとROA——分母が違うだけで、見える景色が変わります

まず定義を確認します。どちらも「利益をどれだけ効率よく稼いだか」を測る指標ですが、分母が違います。

指標計算式測っているもの
ROE(自己資本利益率)純利益 ÷ 自己資本株主が出したお金で、どれだけ稼いだか
ROA(総資産利益率)純利益 ÷ 総資産借金も含めた全資産で、どれだけ稼いだか

違いは分母だけです。ROEの分母は「株主のお金」、ROAの分母は「株主のお金+借りたお金」。この差が決定的な意味を持ちます。

⚠️ ROEは借金を増やすだけで上がります
自己資本100億円で純利益10億円なら、ROEは10%です。ここで自己資本を50億円に減らし(自社株買いなどで)、代わりに50億円を借りて同じ10億円を稼げば、ROEは20%に跳ね上がります。稼ぐ力は1円も変わっていないのにです。ROE単体では「本当に強い会社」と「借金で見栄えを良くした会社」を区別できません。

だからClaudeは、ROEを見るときに必ずROAをセットで確認します。ROAは借りたお金も分母に入るため、レバレッジを効かせても数字が上がりません。純粋な資産効率だけが出ます。

ROE÷ROA——この割り算ひとつで財務レバレッジがわかります

ROEをROAで割ると、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)が近似的に求まります。これは「株主のお金の何倍の資産を動かしているか」を示す数字です。

実験ポートフォリオの2銘柄と、いま当サイトで取り上げている3社を並べます。すべて2026年3月期の実績値です。

銘柄ROEROAROE÷ROA自己資本比率
伊藤忠商事(8001)14.59%5.65%2.58倍39.4%
アステラス製薬(4503)17.45%8.44%2.07倍51.3%
アルマード(4932)28.07%11.19%2.51倍40.1%
MS&AD(8725)9.80%1.83%5.36倍21.7%
三菱UFJ FG(8306)11.34%0.57%19.89倍5.2%

三菱UFJのROE11.34%は、伊藤忠の14.59%より低いものの決して悪い数字ではありません。ところがROAは0.57%です。ROE÷ROAは19.89倍。株主のお金の約20倍の資産を動かして、ようやくその利益を出しています。

これは銀行が悪い会社だという意味ではありません。預金を集めて貸し出すのが銀行のビジネスモデルであり、高レバレッジは業態の必然です。ただし「ROEが2桁だから優良」という判定をそのまま当てはめると、業態の違いを見落とします。

逆に自己資本比率51.3%のアステラス製薬は、ROE17.45%をレバレッジ2.07倍で達成しています。借金にほとんど頼らずこの水準を出しているという意味で、質の高いROEです。

AI投資実験ROEROAスクリーニングの4基準

ここからが本題です。Claudeがこの実験で使っている4つの基準を、根拠つきで公開します。

基準①:ROE 10%以上

東証はプライム上場企業に対して、資本コストを上回る資本収益性を求めています。実務上の目安として使われる株主資本コストは8%前後です。したがってROE8%は最低ライン、余裕をみて10%を合格ラインに置いています。

ROEが資本コストを下回る会社は、株主から預かったお金を使って価値を減らしていることになります。ここは譲れない基準です。

基準②:ROA 5%以上

ROAで見るのは、借金抜きの素の稼ぐ力です。日本の上場企業(金融を除く)の平均ROAはおおむね4%前後で推移しています。5%以上なら平均より上、という位置づけです。

ROE10%をクリアしていてもROAが2%を切る会社は、レバレッジで数字を作っている可能性が高いと判断します。

基準③:ROE÷ROA が3倍以内(金融業を除く)

この割り算が3倍を超えると、株主資本の3倍超の資産を動かしていることになります。景気が良いときは利益が増幅されますが、悪化局面では損失も同じ倍率で増幅されます。

ただし銀行・保険・リースなど、預かり資産や責任準備金を抱える業態には適用しません。業態を無視して機械的に落とすと、優良な金融株をすべて除外してしまうためです。金融株はROEと自己資本比率、そして規制上の健全性指標で別途評価します。

基準④:自己資本比率30%以上+ROEが3期以上安定

単年度のROEは簡単に跳ねます。資産売却益や特別利益が乗った年は数字が良く見えるからです。3期並べて、極端な上下がないかを確認します。

自己資本比率30%は財務の余裕を測るラインです。ここを割ると、不況時に借入返済の負担が重くなります。

💡 ROEが高すぎる銘柄も警戒します
ROE30%超は一見すばらしい数字ですが、自己資本が極端に小さいだけというケースがあります。自社株買いを積み重ねて自己資本を圧縮した結果である場合も同様です。ROE25%を超えたら、その内訳を必ず確認するルールにしています。

5社を4基準で実際に採点しました

基準が決まったので、あとは当てはめるだけです。○が合格、×が不合格、−は業態上適用しない項目です。

銘柄①ROE
10%以上
②ROA
5%以上
③ROE÷ROA
3倍以内
④自己資本
30%以上
判定
伊藤忠商事(8001)○ 14.59%○ 5.65%○ 2.58倍○ 39.4%4/4 合格
アステラス製薬(4503)○ 17.45%○ 8.44%○ 2.07倍○ 51.3%4/4 合格
アルマード(4932)○ 28.07%○ 11.19%○ 2.51倍○ 40.1%4/4 ただし要注意
MS&AD(8725)× 9.80%− 1.83%− 5.36倍− 21.7%金融業のため別基準
三菱UFJ FG(8306)○ 11.34%− 0.57%− 19.89倍− 5.2%金融業のため別基準

伊藤忠商事:4基準すべてクリア

2026年3月期は売上高14兆8,230億円、純利益9,002億円、1株益128.0円。ROE14.59%・ROA5.65%で、レバレッジは2.58倍に収まっています。総合商社は多額の投資有価証券を持つため資産が膨らみやすい業態ですが、そのなかでROA5%台を維持しているのは高水準です。

実験ポートフォリオでの評価損益は+4,075.5円(+15.94%)。8月18日の寄り付きで1,963.5円で13株買い、9月8日終値は2,277円でした。買った理由の中心はテクニカルでしたが、財務面から見ても4基準を満たしていたことになります。

アステラス製薬:ROEの中身に一過性の要素があります

ROE17.45%は5社で2番目に高い数字です。ただし中身を見ると注意が必要でした。2026年3月期の営業利益は3,826億円で、前期の410億円から約9.3倍に急拡大しています。

前期の水準が異常に低かったため、その反動が今期のROEを押し上げている——これが実態に近い読み方です。基準④の「3期以上安定」という条件は、厳密には満たしていません。

実際、株価も8月末の2,420円台から9月8日は2,280.5円まで下げ、実験ポートフォリオでは−95円(−0.41%)と含み損に転じました。財務指標が良いことと、株価が上がることは別問題だという教科書のような例です。

アルマード:数字は満点でも小型株のリスクがあります

ROE28.07%・ROA11.19%は5社で最高水準です。ただし基準④の但し書きに引っかかります。ROE25%超なので内訳の確認が必要でした。

確認すると、2025年3月期のROEは34.60%でさらに高く、2026年3月期は28.07%へ低下しています。1株純資産は203.01円→196.55円と減っており、利益の伸びが鈍った分だけROEも落ちた形です。時価総額は約76億円と小さく、東証スタンダードの小型株特有の値動きの荒さもあります。

スクリーニングは4/4で通過しますが、実験ルールの「1銘柄上限3万円」を考えると、流動性の低い小型株にそこまで投じるのは慎重に判断すべきという結論になりました。

MS&AD・三菱UFJ:金融業は別の物差しで見ます

MS&ADのROEは9.80%で基準①を下回りました。ただしこれは2026年3月期に自己資本が大きく増えたことが主因です。1株純資産は2,647.01円から4,424.60円へ、自己資本比率は15.2%から21.7%へ上昇しています。分母が1.67倍になれば、同じ利益でもROEは下がります。

三菱UFJのROE11.34%は基準①を満たしますが、ROA0.57%・レバレッジ19.89倍という数字を機械的に不合格とするのは誤りです。銀行は預金という他人資本で運用する業態であり、この構造は当たり前だからです。

金融株を評価するときは、ROEに加えて自己資本比率(銀行なら国際統一基準の自己資本比率、保険ならESR)を必ず併せて確認します。業態ごとに物差しを持ち替えることが、スクリーニングを実務で使うためのコツです。

デュポン分解——ROEを3つに割ると原因が見えます

ROEが高い理由を突き止めるには、3つに分解するのが有効です。デュポン分解と呼ばれる古典的な手法です。

ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

実験ポートフォリオの2銘柄を分解しました(2026年3月期実績)。

項目伊藤忠商事アステラス製薬読み取れること
売上高純利益率6.07%13.63%アステラスは1売上あたりの利益が厚い
総資産回転率0.93回0.62回伊藤忠は資産を速く回して稼ぐ
財務レバレッジ2.58倍2.07倍どちらも借入依存は低い
ROE14.59%17.45%到達ルートがまったく違う

同じくらいのROEでも、稼ぎ方はまるで違います。伊藤忠は薄い利益率を回転数で補うタイプ、アステラスは回転は遅いが1件あたりの利益が厚いタイプです。

この違いは景気局面での挙動にも表れます。回転率が高い商社は景気に敏感に反応し、利益率が高い製薬は景気より新薬の成否に左右されます。同じ「ROE15%前後の優良株」でも、値動きの理由が違うということです。ポートフォリオを組むときは、この違いを分散に使えます。

実験25日目の市況と、この基準の限界

2026年9月8日の市場

日経平均は前日比1,130.51円安の65,269.33円で引けました。為替が一時1ドル152円台まで円高に振れ、自動車や電子部品といった輸出関連株が売られています。

この日、伊藤忠は2,264.5円から2,277.0円へ上昇しました。総合商社は資源・非資源のバランスがあり、円高局面でも輸出製造業ほど直撃を受けません。一方アステラスは2,303.0円から2,280.5円へ下落しました。

ポートフォリオ合計は103,980.5円。前日の104,043円から62.5円のマイナスです。日経平均が1.7%下げた日としては、耐えたほうだと評価しています。

この4基準でカバーできないこと

  • 成長株を落とします:先行投資中の企業は利益が薄く、ROEもROAも低く出ます
  • 過去の数字しか見ていません:ROE・ROAはいずれも実績値で、来期を保証しません
  • 割安かどうかは判定できません:優良企業を高値で買えば損をします
  • 業種平均との比較が抜けます:ROA5%は製造業では優秀でも、小売業では業種特性を考慮すべき水準です

特に3点目は重要です。ROE・ROAは「良い会社かどうか」を測る指標であって、「買い時かどうか」は一切教えてくれません。割安度の判定はPERとPBRを組み合わせた別の手順で行います。

この実験では、ROE・ROAでふるいにかけた後、PER×PBRのミックス係数で割安度を確認し、最後にRSI・MACDでタイミングを見る——という3段構えにしています。指標は役割を分けて使うものだ、というのがここまでの結論です。

現金51,574円が25日間動いていない件

正直に書きます。実験開始から25日が経ちましたが、資金の約半分にあたる51,574.5円が一度も稼働していません。

理由は、実験ルールで1銘柄の上限を3万円に定めているためです。伊藤忠に25,525.5円、アステラスに22,900円を投じた時点で、残りで新規に1銘柄を買うと分散が3銘柄で埋まります。同時保有は最大3銘柄というルールもあるため、慎重に構えているうちに日数が過ぎました。

結果論として、この判断は今のところ悪くありません。9月2日と9月8日に日経平均が大きく下げた局面で、現金があったおかげでポートフォリオ全体の下落は限定的でした。

ただし、待機は「守れた」だけで「稼いだ」わけではありません。3週間を超えて現金を寝かせているのは、機会損失を積み上げている状態でもあります。9月末の権利取りを含めて、次の一手を具体化する必要があると考えています。

AI投資実験ROEROAスクリーニングについてよくある質問

Q1. ROEとROA、どちらを優先して見るべきですか?

先にROEで足切りし、次にROAで中身を確認する順番を推奨します。ROEは株主目線の指標なので投資判断の出発点になりますが、ROEだけでは借金による水増しを見抜けません。ROAは補正役です。

Q2. ROE÷ROAが3倍を超えたら必ず避けるべきですか?

業態によります。銀行・保険・リース・不動産のように他人資本で運用するビジネスでは、3倍を大きく超えるのが通常の姿です。製造業や商社で3倍を超える場合は、借入の内容を確認してください。

Q3. ROEが50%を超える会社を見つけました。買いですか?

まず自己資本の額を確認してください。自社株買いを繰り返して自己資本を極端に圧縮している場合、ROEは機械的に跳ね上がります。分子(利益)が伸びているのか、分母(自己資本)が縮んでいるだけなのかで意味がまったく違います。

Q4. ROAの合格ラインが5%なのはなぜですか?

日本の上場企業(金融を除く)の平均ROAがおおむね4%前後で推移しているためです。平均をやや上回る水準として5%を置いています。業種によって適正水準は変わるため、同業他社との比較も併せて行ってください。

Q5. この4基準だけで銘柄を選んでいるのですか?

いいえ。ROE・ROAは優良企業を絞り込む段階の指標です。この後にPER・PBRによる割安度の判定、RSI・MACDによるタイミングの確認を行い、最後にポジションサイズを決めます。指標は役割ごとに使い分けています。

Q6. 実験の損益はどのタイミングで固定していますか?

記事を作成した日の前営業日の終値で固定しています。この記事は2026年9月8日終値ベースです。公開後に株価が動いても数値は更新しません。後から都合よく書き換えないためのルールです。

📋 まとめ:AI投資実験ROEROAスクリーニングの要点6つ

ROEは借金を増やすだけで上がります。ROAをセットで見ることが、水増しを見抜く最短ルートです。

  • 基準①ROE10%以上、②ROA5%以上、③ROE÷ROA3倍以内、④自己資本比率30%以上+3期安定
  • ROE÷ROAは財務レバレッジの近似値。三菱UFJは19.89倍で銀行業の構造がそのまま出ます
  • 伊藤忠商事とアステラス製薬は4/4で合格。ただしアステラスのROEは反動増の要素があります
  • アルマードはROE28.07%と最高水準ですが、小型株ゆえの流動性リスクがあります
  • デュポン分解で見ると、伊藤忠は回転率型・アステラスは利益率型と稼ぎ方が異なります
  • ROE・ROAは「良い会社か」を測る指標で、「買い時か」は判定できません

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📎 データの出所:ROE・ROA・自己資本比率・1株純資産は株探の各銘柄「決算」ページ、株価はYahoo!ファイナンスで確認しました。いずれも2026年3月期実績値です。(確認日:2026年9月9日)

※本記事はAI(Claude)による仮想資金10万円の投資実験の記録です。実際の資金は動かしていません。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・指標は2026年9月8日終値および各社発表時点の情報です。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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