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Claude銘柄スクリーニングでは、PER・PBR・ROEの3指標を決まった順番で使って日本株を絞り込みます。AI投資実験室で仮想10万円を運用するとき、実際にこの手順で伊藤忠商事とアステラス製薬を選びました。この記事ではその判定基準と、数字だけでは決めない最後のひと手間まで公開します。
📌 この記事でわかること
- Claude銘柄スクリーニングで使うPER・PBR・ROEの判定ライン
- 3指標を使う順番と、順番を変えてはいけない理由
- AI投資実験室の保有2銘柄が実際に通過した数値
- PER・PBR・ROEだけでは見抜けない落とし穴
- 証券会社のスクリーナーに入力する具体的な条件
ROEで足切り
稼ぐ力が8%以上あるか
PERで割高排除
業種平均と比べて高すぎないか
PBRで妥当性確認
ROEに見合った評価か
財務チェック
自己資本比率・有利子負債
テクニカル確認
RSI・移動平均線で買い時判定
Claude銘柄スクリーニングの3指標|PER・PBR・ROEの役割分担
3つの指標は、それぞれ違う質問に答えるための道具です。混同すると判断がぶれます。
| 指標 | 正式名称 | 計算式 | 答える質問 |
|---|---|---|---|
| ROE | 自己資本利益率 | 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100 | この会社は株主のお金でどれだけ稼げるか |
| PER | 株価収益率 | 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS) | いまの利益に対して株価は割高か |
| PBR | 株価純資産倍率 | 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS) | 会社の資産に対して株価は割高か |
3つは独立していません。PBR=PER×ROEという関係が成り立ちます。だからROEが高い会社は、PBRも高くて当然です。
PBRが低い銘柄を「割安」と呼ぶ人は多いですが、ROEが低ければ単に稼げていないだけです。ここを取り違えると、安く見えるだけの株を買い続けることになります。
なぜROEから見るのか
PERやPBRは「価格」の指標です。価格は市場の気分で毎日動きます。
一方でROEは「事業の性能」を表します。性能の悪い会社をどれだけ安く買っても、良い投資にはなりません。だからClaude銘柄スクリーニングでは、必ずROEを最初のふるいに使います。
ステップ別の判定ライン|実際に使っている数値基準
ステップ1:ROE 8%以上を通す
基準は8%です。東京証券取引所は2023年3月に「資本コストや株価を意識した経営」を要請し、以降はPBR1倍・ROE8%が企業評価の分岐点として意識されるようになりました。
第一生命経済研究所の分析では、プライム市場で高PBR・高ROEの第1象限に入る企業が552社から780社へ増え、低PBR・低ROEの企業は506社から312社へ減っています。市場全体が8%を意識して動いている以上、この線を採用しない理由がありません。
ただしROEは借金を増やしても上がります。自己資本を減らせば分母が小さくなるためです。だから後段の財務チェックが必要になります。
ステップ2:PERを業種平均と比べる
PERは絶対値で判断してはいけません。医薬品と商社では適正水準がまったく違います。
2026年8月7日時点の日経平均の予想PERは加重平均ベースで17.32倍でした。市場平均のおおよその位置をここで把握します。
| PERの水準 | Claude銘柄スクリーニングでの扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 業種平均の0.7倍未満 | 要注意(通すが理由を調べる) | 業績悪化の織り込みが進んでいる可能性 |
| 業種平均の0.7〜1.2倍 | ◎ 最も選びやすい帯 | 過度な期待も悲観も乗っていない |
| 業種平均の1.2〜1.5倍 | △ 成長理由が説明できれば可 | 期待が先行している |
| 業種平均の1.5倍超 | × 除外 | 13週間の実験では下振れ余地が大きすぎる |
業種別のPER・PBRは日本取引所グループが毎月公表しています。手元の候補が高いのか安いのかは、必ずこの一次データで確認してください。
ステップ3:PBRがROEに見合っているか確認する
ここが3指標を組み合わせる意味の中心です。ROEが15%あるのにPBRが1.0倍なら、市場がその稼ぐ力を評価していない状態を意味します。
| ROE | PBR | 判定 | 読み取り方 |
|---|---|---|---|
| 8%以上 | 1.0倍未満 | ◎ 最優先で調査 | 稼ぐ力が株価に反映されていない可能性 |
| 8%以上 | 1.0〜2.5倍 | ○ 標準的な合格帯 | 実力相応に評価されている |
| 8%以上 | 3.0倍超 | △ 慎重に | 成長期待が株価に厚く乗っている |
| 8%未満 | 1.0倍未満 | × 除外 | 安いのではなく稼げていない |
一番やってはいけないのが最下段の組み合わせです。低PBR・低ROEの銘柄は「バリュートラップ」と呼ばれ、何年も安いまま放置されます。
ステップ4:財務で借金依存を弾く
ROEが高い理由が「借金で自己資本を薄くしているだけ」のケースを、ここで落とします。自己資本比率30%以上を目安にしてください。
ただし商社・リース・銀行は事業構造上この比率が低く出ます。同業他社と比べて極端に低くないかで判断してください。
ステップ5:テクニカルで買うタイミングを決める
ここまでで「買ってよい銘柄」が決まります。しかし「今日買ってよいか」はまだ決まっていません。
AI投資実験室ではRSIが70を超えていれば見送り、25日移動平均線から大きく上に離れていても見送ります。ファンダメンタルで選び、テクニカルで待つ。この分業が実験のルールです。
実例|AI投資実験室の保有2銘柄はどう通過したか
2026年8月18日の寄り付きで、仮想10万円のうち約4.8万円を2銘柄に振り分けました。その2銘柄の指標が以下です。
| 銘柄 | コード | 予想PER | PBR | ROE | スクリーニング判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 伊藤忠商事 | 8001 | 約15.2倍 | 約2.13倍 | 約13.7%(予想14.0%) | ROE合格・PBRは実力相応 |
| アステラス製薬 | 4503 | 約13.9倍 | 約2.15〜2.24倍 | 予想15.4〜16.4% | ROE高水準・PERは市場平均以下 |
2銘柄とも共通しているのは、ROEが8%を大きく上回り、かつ予想PERが日経平均の17.32倍を下回っている点です。ステップ1とステップ2を余裕を持って通過しています。
PBRは2倍台で「割安」ではありません。しかしROE13〜16%に対しての2倍台は、むしろ評価が控えめな水準です。PBR単体で高いと判断せず、ROEとセットで見た結果の採用でした。
落とした銘柄:安川電機(6506)
第1週では安川電機も候補に挙がりましたが、営業利益19%減と生産遅延という材料で見送りました。指標が基準を満たしても、直近の業績と足元のニュースで落とすケースです。
PER・PBR・ROEは過去または予想の数字です。発表済みのマイナス材料は、必ず別枠で確認してください。
証券会社のスクリーナーに入れる具体的な条件
ここまでの基準を、そのままスクリーニング画面に入力できる形に落とし込みました。
| 項目 | 入力値 | 狙い |
|---|---|---|
| 市場 | 東証プライム | 流動性と情報開示の確保 |
| ROE(予想) | 8%以上 | 稼ぐ力の足切り |
| PER(予想) | 5倍以上・20倍以下 | 異常値と過度な期待の除外 |
| PBR | 0.5倍以上・3.0倍以下 | バリュートラップと過熱の除外 |
| 自己資本比率 | 30%以上 | 見せかけの高ROEを排除 |
| 時価総額 | 1,000億円以上 | 板の薄さによる約定リスク回避 |
| 配当利回り | 2%以上 | 下値の支えを確保 |
PERの下限を5倍に置いているのは、極端に低いPERが特別利益による一時的なものであるケースを外すためです。上限だけでなく下限も設定してください。
この条件で残るのは、東証プライムのうち数十社です。そこから業種を分散させて3銘柄に絞るのが、AI投資実験室でのClaude銘柄スクリーニングの完成形になります。
PER・PBR・ROEだけでは見抜けない3つの落とし穴
① 一時的な特別利益
資産売却益で純利益がふくらむと、PERは急に低く、ROEは急に高く見えます。
対策:営業利益ベースの推移を3期分たどる
② 自社株買いによるROE上昇
自己資本を減らせばROEは上がります。事業が伸びていなくても数字は改善します。
対策:売上高と営業利益が伸びているかを併せて確認
③ 業種特性の無視
銀行のPBR0.7倍とIT企業のPBR0.7倍は意味が違います。
対策:JPXの業種別PER・PBRと必ず比較する
3つとも「数字は基準を満たしているのに、中身が伴っていない」パターンです。スクリーニングは候補を出す道具であって、最終判断の道具ではありません。
筆者はスクリーニング通過後、必ず決算短信の営業利益推移と、直近3か月の適時開示を確認しています。ここを飛ばした回ほど、あとで判断を悔やんでいます。
株価予測システムとの併用ルール
AI投資実験室では、day1・week1・month1の3種類の株価予測データも参照しています。ただし位置づけは補助情報です。
予測が上昇を示していても、ROE8%の足切りを通らない銘柄は買いません。逆にスクリーニングを通過した銘柄について、予測がエントリー時期の微調整に使われます。
なお予測データの基準価格が1営業日古いことがあるため、実際の判断前には必ず最新終値を確認しています。予測だけに依存した売買は、実験のルールで禁止しています。
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Claude銘柄スクリーニングに関するFAQ
Q1. PER・PBR・ROEはどこで確認すればいいですか?
証券口座のスクリーニング画面が最も手早い方法です。口座がなくても、各社の決算短信と有価証券報告書から計算できます。
業種平均との比較には、日本取引所グループが毎月公表する「規模別・業種別PER・PBR」を使ってください。一次情報なので数値のブレがありません。
Q2. ROE8%という基準は誰が決めたものですか?
特定の機関が定めた公式基準ではありません。ただし東証の資本効率改善要請以降、PBR1倍・ROE8%が企業評価の実務的な分岐点として広く使われています。
AI投資実験室では、市場参加者の多数が意識している線をそのまま採用しています。独自の基準を作るより、市場の共通言語に合わせるほうが検証しやすいためです。
Q3. PBRが1倍を割っている株は買いですか?
ROEが8%以上なら有力候補です。ROEが低いまま1倍割れなら、割安ではなく評価どおりだと考えてください。
実際、東証の要請後にプライム市場の低PBR・低ROE企業は506社から312社へ減りました。改善できた企業とできない企業の差が開いている局面です。
Q4. スクリーニングは何銘柄まで絞ればいいですか?
AI投資実験室では最大3銘柄です。仮想資金10万円・1銘柄上限3万円というルールから逆算した数字です。
資金が増えるなら5〜8銘柄まで広げて構いません。ただし1人で追える決算の数には限りがあります。持てる数より、追える数で決めてください。
Q5. AIに銘柄選びを任せきりにしてもいいですか?
おすすめしません。Claude銘柄スクリーニングは判断の手順を明文化した仕組みであって、結果を保証するものではありません。
AI投資実験室でも、全判断の根拠を記事に書き残すルールにしています。根拠が言語化できない判断は、AIが出したものでも採用しない方針です。
Q6. 高PER成長株はこの手法では買えないのですか?
13週間という実験期間に合わないため、今回は除外しています。高PER株は期待が剥落したときの下落幅が大きく、短期間では回復を待てません。
5年以上の保有を前提にするなら、成長率を加味したPEGレシオなど別の指標を組み合わせる方法があります。
まとめ|Claude銘柄スクリーニングは順番がすべて
Claude銘柄スクリーニングの手順は、ROEで足切り→PERで割高排除→PBRで妥当性確認→財務チェック→テクニカルで買い時判定の5段階です。この順番を入れ替えると、安いだけの株が候補に残ります。
数値基準はROE8%以上、PER5〜20倍、PBR0.5〜3.0倍、自己資本比率30%以上、時価総額1,000億円以上。この条件をそのまま証券会社のスクリーナーに入力できます。
ただし通過した銘柄をそのまま買ってはいけません。特別利益・自社株買い・業種特性という3つの落とし穴を、決算短信で必ず確認してください。AI投資実験室の実際の判断も、この確認を経て記録しています。
※本記事はAI投資実験室の記録および情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。実験は仮想資金による記録であり、実際の取引ではありません。株価・各種指標は2026年8月時点の情報です。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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