📈 第一三共(4568)株価チャート

¥2,800 +16(+0.56%)
¥2,454 ¥2,590 ¥2,726 ¥2,862 ¥2,998 7/1 7/15 7/30 8/14 8/28 9/11 9/30

出典: Yahoo Finance Japan / 終値・日足(約3ヶ月)/ 2026-10-01 09:04 更新

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第一三共配当利回り2026は3.39%です。年間配当は78円から100円へ22円増える予想で、2026年度から累進配当と「調整後DOE10%以上」を新たに掲げました。利益は減る予想でも増配する理由と、中間配当50円の権利付最終日(9月28日)を整理します。

📌 この記事でわかること

  • 2026年9月18日終値ベースの配当利回りと主要指標
  • 5年で27円から100円へ増えた配当の推移
  • 新しく導入された累進配当と「調整後DOE10%以上」の意味
  • 減益予想でも22円増配できる理由と、配当性向の変化
  • 第1四半期の進捗と、7月に修正された通期予想
  • ROEが下がったときにDOE10%が重くなる仕組み
  • 株価水準ごとの利回り早見表と9月末の中間配当日程

🗺️ この記事の全体像

① 利回り

株価2,953.5円・年100円で3.39%。100株で29万5,350円です。

② 5年で3.7倍

2022年3月期の27円から、2027年3月期予想の100円へ増えています。

③ 新しい物差し

累進配当+調整後DOE10%以上。利益ではなく株主資本が基準です。

④ 注意点

純利益は10.3%減の予想。配当性向は約72.5%まで上がります。

第一三共配当利回り2026の基本データ

2026年9月18日(金)の終値ベースで整理します。9月19日から23日は土日と祝休日が続くため、この記事の数値はすべてこの時点で固定します。

項目2026年9月18日終値ベース
証券コード / 市場4568 / 東証プライム
株価2,953.5円(前日比 +20.5円・+0.70%)
年間配当予想(2027年3月期)100円(中間50円+期末50円)
配当利回り3.39%
最低投資額(100株)295,350円
PER(会社予想)21.41倍
PBR(実績)3.16倍
ROE(実績)16.92%
親会社所有者帰属持分比率42.1%(2026年3月期末)/41.4%(第1四半期末)
時価総額約5兆5,021億円
年初来高値 / 安値3,625円(1月13日)/ 2,390円(6月5日)
出来高(9月18日)8,967,600株
決算期3月期(IFRS)
株主優待なし

出所:Yahoo!ファイナンス・第一三共 決算短信(確認日:2026年9月22日)。

配当推移|5年で27円から100円へ

2020年10月に1株を3株に分割しているため、分割後の株数に合わせた値で並べます。2024年3月期からの伸びが目立ちます。

決算期中間期末年間前期比
2022年3月期13.5円13.5円27円―
2023年3月期15円15円30円+3円
2024年3月期20円30円50円+20円
2025年3月期30円30円60円+10円
2026年3月期39円39円78円+18円
2027年3月期
(会社予想)
50円50円100円+22円

■ 年間配当の推移(分割調整後)

2022年3月期27円
2023年3月期30円
2024年3月期50円
2025年3月期60円
2026年3月期78円
2027年3月期予100円

予想を含めて5期連続の増配です。27円から100円まで、5年で約3.7倍になりました。

会社は決算短信で「2021年度に27円だった年間配当金は2025年度には78円」と振り返っています。この増配の流れを仕組みとして固定したのが、次に説明する累進配当です。

累進配当とDOE10%|新しい配当の物差し

2026年5月11日の決算発表で、第一三共は第6期中期経営計画(2026〜2030年度)の株主還元方針を公表しました。配当の考え方がここで大きく変わっています。

■ 株主還元方針(2026年3月期 決算短信より引用)

「配当金は原則として維持・増配し続ける累進配当のもと、各年度の調整後DOEを10.0%以上とすることを配当水準の指標として掲げています。」

出所:第一三共「2026年3月期 決算短信」(2026年5月11日)

① 累進配当

原則として配当を減らさない約束です。第5期中計では利益成長に応じた増配でしたが、今回から減配しないことが前提になりました。

② 調整後DOE10%以上

配当総額を株主資本で割った比率を10%以上にします。株価や為替で動く項目を除いた「調整後」の株主資本が分母です。

③ 自己株式は機動的

累進配当を最優先とし、自己株式の取得は財務状況や市場環境を見て判断します。2025年度は918億円分を取得しました。

DOE10%は他社と比べてどれほど高いか

当サイトで扱ってきた高配当銘柄の配当基準と並べます。DOEを使う会社のなかでも、10%は突出した水準です。

銘柄配当の物差し利益が落ちたときの挙動
第一三共(4568)累進配当+調整後DOE10%以上原則減らさない
SUBARU(7270)DOE3.5%・累進配当純資産が減らなければ維持
デンソー(6902)DOE3.0%からの継続的上昇純資産基準のため鈍い
LIXIL(5938)中期的なEBITDA動きにくい
いすゞ(7202)配当性向(平均)40%利益に連動して動く

■ 当サイトの概算DOE

年100円 ÷ 第1四半期末の1株あたり親会社所有者帰属持分 935.36円 = 約10.7%。会社が使う「調整後」株主資本とは分母が違うため、あくまで目安です。

DOEは株価ではなく株主資本に対する配当の割合です。SUBARUやデンソーの約3倍の比率で配っても成り立つのは、第一三共のROEが16.92%と高いためです。

減益予想でも22円増配|配当性向は約72.5%へ

2027年3月期は、売上が伸びる一方で純利益は減る予想です。それでも配当は22円増やします。配当性向の変化で確認します。

決算期売上収益親会社帰属利益1株利益(EPS)年間配当配当性向
2025年3月期1兆8,863億円2,958億円155.96円60円38.5%
2026年3月期2兆1,230億円2,599億円140.44円78円55.5%
2027年3月期
(7月修正後予想)
2兆3,400億円2,510億円137.94円100円約72.5%

※2025年3月期・2026年3月期の配当性向は会社公表値。2027年3月期は年間配当÷修正後EPSで当サイトが算出(5月時点の会社公表値は70.0%)。

■ 配当性向の推移

2025年3月期38.5%
2026年3月期55.5%
2027年3月期予約72.5%

2年で約2倍に上がっています。増配の原資が「利益の伸び」から「利益に占める配当の割合を上げること」へ移っている形です。

ROEが10%を割ると、DOE10%は利益を超える

DOEと配当性向の間には「DOE=配当性向×ROE」という関係があります。DOE10%を保つのに必要な配当性向を、ROEごとに計算しました。

ROEDOE10%に必要な配当性向読み方
20%50%利益の半分で足りる
16.92%(実績)約59%現在の位置
12%約83%かなり重い
10%100%利益をすべて配当に回す
8%125%利益を超える配当

DOE10%という物差しは、高いROEが続くことを前提にしています。ROEを押し上げているのはエンハーツとダトロウェイの伸びです。この2製品の成長が鈍れば、累進配当を守るために配当性向が100%に近づく局面もありえます。

第1四半期の中身|売上は21.1%増、純利益は19.7%減

2026年7月31日に発表された2027年3月期第1四半期(4〜6月)です。同時に通期予想も修正されました。

項目第1四半期実績前年同期比通期予想(修正後)進捗率
売上収益5,747億円+21.1%2兆3,400億円24.6%
コア営業利益1,073億円+6.2%3,600億円29.8%
営業利益851億円-12.0%3,200億円26.6%
親会社帰属利益686億円-19.7%2,510億円27.3%

出所:2027年3月期 第1四半期決算短信(2026年7月31日)。進捗率は当サイト算出。

売上は上方修正

米国のエンハーツが想定を上回り、円安も加わって通期売上を600億円引き上げました。為替による第1四半期の増収影響は419億円です。

純利益は下方修正

法人税等の増加を見込み、親会社帰属利益を90億円引き下げて2,510億円に。前期比では10.3%の減益予想です。

配当予想は据え置き

利益予想を下げても、年100円(中間50円・期末50円)の予想は変えていません。累進配当の方針どおりの動きです。

コア営業利益の進捗29.8%は、4分の1(25%)を上回るペースです。ただし第1四半期の米ドル平均は159.49円で、第2四半期以降の前提は155円です。円高に振れれば売上と利益の両方に効いてきます。

株価水準別の利回り早見表

年間配当100円を固定して、買値ごとの利回りを並べます。年初来の高値と安値で1.4ポイント以上の差があります。

買値100株の投資額年間配当(100株)配当利回りメモ
2,390円239,000円10,000円4.18%年初来安値(6月5日)
2,600円260,000円10,000円3.85%―
2,953.5円295,350円10,000円3.39%9月18日終値
3,300円330,000円10,000円3.03%―
3,625円362,500円10,000円2.76%年初来高値(1月13日)

年初来高値から安値までの下落率は約34%でした。9月18日終値は安値から約24%戻した水準です。累進配当が続く前提なら、買値が低いほど将来の利回りも上がります。

9月中間配当の日程|権利付最終日は9月28日

中間配当50円を受け取るための日程です。基準日ではなく、権利付最終日で判断してください。

📅 9月28日(月)

権利付最終日

この日の大引けまでに買えば中間配当50円の権利を得られます

📅 9月29日(火)

権利落ち日

この日に買っても中間配当は受け取れません

📅 9月30日(水)

基準日

株主名簿が確定する日です

■ 100株で受け取れる中間配当(税引き後)

課税口座:50円 × 100株 = 5,000円 → 源泉徴収20.315%(1,015円)を引いて手取り約3,984円

NISA口座(株式数比例配分方式):5,000円がそのまま受け取れます

9月22日は国民の休日、9月23日は秋分の日で東京証券取引所は休場です。権利付最終日まで残る取引日は9月24日・25日・28日の3日だけです。新NISAの枠の使い方は新NISA完全ガイド2026で整理しています。

当サイトで扱った9月権利の高配当株との比較

利回りだけを並べると、第一三共は中位です。違いが出るのは、配当の伸び方と配当性向のほうです。

銘柄年配当配当利回りこの記事で見た特徴
第一三共(4568)100円3.39%累進配当・DOE10%以上/配当性向 約72.5%
武田薬品(4502)204円3.52%配当性向164%(Core EPSベースでは43%)
第一ライフグループ(8750)72円3.83%5期連続増配(20.75円→72円で3.4倍)
大和ハウス工業(1925)中間86円3.75%16期連続増配・10月1日に1→2分割

※第一三共は2026年9月18日終値ベース。ほかの銘柄は各記事の作成時点で固定した数値です。

同じ医薬品株の武田薬品は利回りでわずかに上回りますが、会計上の配当性向は164%で利益を大きく超えています。第一ライフは配当の伸び率で第一三共に近い銘柄です。詳しくは武田薬品配当利回り2026、第一ライフグループ配当利回り2026、大和ハウス工業配当利回り2026をご覧ください。高配当株の選び方全体は高配当株選び方利回り2026で解説しています。

買う前に確認したい4つのポイント

① 利回りは3%台前半

高配当株としては中位です。魅力は今の利回りより、累進配当で配当額が伸び続けるかどうかにあります。

② 2製品への依存

増収の中心はエンハーツとダトロウェイです。高いROEも、DOE10%も、この2製品の成長が前提になっています。

③ 配当性向の上昇

55.5%から約72.5%へ上がる予想です。利益が伸びない年が続けば、増配の余地は小さくなります。

④ 為替の影響

第2四半期以降は1ドル155円が前提です。第1四半期の平均159.49円より円高側に置いていますが、振れ幅は確認が必要です。

PBRが1倍を大きく上回る銘柄の見方は、AI投資実験室のPBR割れバリュー投資の4基準でも比べています。

第一三共配当利回り2026に関するFAQ

Q1. 第一三共の配当利回りは今いくらですか?

2026年9月18日終値2,953.5円と2027年3月期の年間配当予想100円で計算すると3.39%です。年初来安値2,390円なら4.18%、年初来高値3,625円なら2.76%になります。

Q2. 9月の中間配当をもらうにはいつまでに買えばいいですか?

2026年9月28日(月)の大引けまでに買って保有していれば、中間配当50円の権利を得られます。9月29日(火)が権利落ち日、9月30日(水)が基準日です。9月22日と23日は東証が休場です。

Q3. 100株だと配当はいくらもらえますか?

年間100円×100株で10,000円(税引前)です。中間の50円分は5,000円で、課税口座なら20.315%が源泉徴収され手取りは約3,984円になります。NISA口座で株式数比例配分方式にしていれば非課税です。

Q4. 累進配当とはどういう意味ですか?

配当を原則として前年から減らさず、維持か増配を続ける方針のことです。第一三共は2026年5月の決算発表で、第6期中期経営計画(2026〜2030年度)から新たに導入すると公表しました。

Q5. 調整後DOE10%以上はどのくらい高い水準ですか?

当サイトで扱った銘柄では、SUBARUがDOE3.5%、デンソーがDOE3.0%を目安にしています。第一三共の10%はその約3倍です。株主資本に対して毎年1割を配当に回す計算で、高いROEがあってはじめて成り立つ水準です。

Q6. 利益が減る予想なのに、なぜ増配するのですか?

配当の基準が利益ではなく株主資本(調整後DOE)と累進配当に切り替わったためです。2027年3月期の親会社帰属利益は2,510億円(前期比10.3%減)の予想ですが、配当は78円から100円へ22円増やす計画です。

Q7. 株主優待はありますか?

ありません。還元は配当と自己株式の取得です。2025年度には3,145万株(918億円)を取得し、2026年6月10日に全株を消却しました。

Q8. 第一三共の株価はなぜ年初から下がったのですか?

当サイトでは下落要因の特定はしていません。事実として、年初来高値3,625円(1月13日)から年初来安値2,390円(6月5日)まで約34%下落し、9月18日終値2,953.5円は安値から約24%戻した水準です。

Q9. 他の医薬品株と比べてどうですか?

当サイトで扱った武田薬品(4502)は利回り3.52%でしたが、配当性向は164%でした。第一三共は利回り3.39%で、今期の配当性向は当サイト試算で約72.5%です。利回りは近くても、配当の裏付けは大きく違います。

📋 まとめ:第一三共配当利回り2026の要点

第一三共配当利回り2026は3.39%です。利回りそのものより、2026年度から導入した累進配当と調整後DOE10%以上という方針に特徴があります。減益予想でも22円増配できるのは、配当の基準が利益から株主資本へ移ったためです。

  • 株価2,953.5円・年100円で 配当利回り3.39%(2026年9月18日終値)
  • 年間配当は 27円→100円(5年で約3.7倍)、予想を含め5期連続増配
  • 新方針は 累進配当+調整後DOE10%以上(第6期中計・2026〜2030年度)
  • 2027年3月期の純利益は 2,510億円(-10.3%) の予想でも配当は+22円
  • 配当性向は 38.5%→55.5%→約72.5% と上昇
  • DOE10%は ROE10%を割ると利益を超える配当 になる水準
  • 第1四半期は 売上+21.1%・コア営業利益の進捗29.8%
  • 年初来高値3,625円から 安値2,390円まで約34%下落、現在は安値から約24%戻した水準
  • 中間配当50円の 権利付最終日は2026年9月28日(月)

🔗 一次情報で確認する

出所:第一三共「2026年3月期 決算短信」(2026年5月11日)/「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年7月31日)/Yahoo!ファイナンス(株価・指標・配当履歴・時系列データ)。確認日:2026年9月22日。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。記載の株価・配当・指標は2026年9月18日終値時点で確認した公表情報にもとづきます。配当予想・業績予想は変更されることがあるため、必ず会社の公式IRおよび適時開示で最新情報をご確認ください。

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